2006 Tour of Japan 富士ステージ  ITT 5/19

休養日をあけて、富士山のあざみラインをつかっての個人TT
コースは、約11kmで1200mを駆け上がる山岳TT。平均勾配で10%を超えるコースです。
スタートは3組に分かれて、総合順位の遅い順でスタートしていきます。1組目には吉田くん、木村さん、俺。2組目には二戸さん、3組目には小畑さんが入りました。
チームテントにつくと、池田くんがローラーを持って応援に来てくれた!マジ感謝!感動!神様ぁー!
雨が降っていたので、外でアップはしたくないところだったので、うれしかったです。
スタート順にアップをしていく。自分はラスト3番目の出走なので、ぎりぎりまでローラーでアップ。1組めの最後なので、スタートちかくになるとテントまわりから人の気配が消えた。。。ちょっと寂しい。

時間なのでスタート台に移動。スタート台に乗ってクリートをはめて支えてもらう。とうとうスタート。大きく息を吐いて、できる限り酸素を取り込む。

3,2,1,Go!

と合図でスタート。グイッ!と踏み込んだら、ツルッ!と滑った。なんじゃこの床。めちゃ滑る。コケそうでした。実際にコケた選手もいるみたい。しかもサドルがとれたらしい。ずっとダンシングで上ったのか?

去年の反省をいかして、序盤からsoglia域まで上げて走る。序盤から上げ目で走っていく。見晴らしの良い区間(10%ほどがつづく)をそこそこのペースでクリアして、しばらく緩い区間にはいる。ここでも気持ちスピードを上げる。ここまでは順調。やく半分が過ぎると、勝負所が出現。旧馬返し(その名の通り、馬がひっくり返るぐらい急ってこと)あたりから、29Tに入りっぱなしで、どーにもこーにもスピードが出ない。去年は違って蛇行はしないんだけど、キツい。フォームも乱れてる。修正しようにも一度も休むところがない。なんとか大崩れしないようにと心がけてはしることに。
残り3km。前に緑のジャージが見えた。マトリックス。ここで追いかけては身の破滅を招くので、あくまでも自分のペースで!と念じながら下だけ見て走る。残り2km。緑のジャージが大きくなってきたが、無視。雨で路面が滑りやすく、何度もスリップする。かなりロス。。。がダンシングじゃないと進まない。コケないように注意する。

残り1km。ラストスパート。ペースを上げる。残り500km。もう限界。。。と思ったところで応援に来てくれている小口さん(女性の方です)が「がんばれー!」と叫びながら、雨の降る中一緒に走ってくる。一緒に走れるぐらい遅いんだ。。。。と内心思いながらも、ここで頑張らなくちゃ申し訳ない!と気合いの雄叫びを上げて、下ハンもって最後のスパート。あっという間にマトリックスをパスして、あとはひたすらゴールに向けてもがきまくってゴール。

52分04秒でゴール。順位は60位ぐらい。去年は54分32秒だったみたいなので、2分30秒も短縮出来た。が、なんと低レベル。せめて50分は切りたい。

TTは自分の実力がすべて表れる一種の物差しのようなものです。そういう意味では自分は去年からかなり速くなったと思いますが、下を見てては選手としても成長も止まってしまう。
やっぱり急勾配の坂が延々続くような場面で弱いので、これをなんとかしたい。今後の課題です。

みなさんも競技を行う上で自分の能力を測りたいときは、TTやってみてください。
定期的に練習コースで測っておけば、自分の現在の調子、レベルを客観的に見ることができると思います。
山岳なら、大垂水、甲武など。平地なら相模川などが良いではないでしょうか?

明日は最後の勝負の場、伊豆です。熾烈な展開になるでしょう。。。